ハンブルガーSVのFW伊藤達哉(20)が、レーバークーゼン戦の後半37分から初出場を果たし、日本人通算30人目のブンデスリーガーとなった。15年に柏U-18から加入し、下部組織でプレーしていたが、故障者などの関係で前節からトップに合流。各年代の日本代表経験はない、左ウイングが本職の「東京五輪世代」が、伝統の舞台で大きな1歩を踏み出した。

 監督として柏U-18時代の伊藤を指導した柏の下平隆宏監督(45)は「ドリブラーで技術は高かった。(高円宮杯U-18)プリンスリーグの試合で、何人も抜いてゴールを決めたシーンは印象に残っている」と、懐かしそうに話す。だが、しばしば高いドリブル技術を過信しているように見えたこともあったといい、「自陣からドリブルで抜きにいって、取られたことがあったので『使い道を考えろ』と話した」と明かした。伊藤は帰国するたびにクラブハウスを訪れるなど柏との交流は続いている。