アルゼンチンがホームでペルーと0-0で引き分け、予選敗退の崖っぷちに追い込まれた。

 相手のシュート2本に対し、シュート20本と圧倒しながらゴールを割れず3試合連続のドロー。勝ち点は25で予選敗退となる6位に転落した。

 最終節の10日は標高約2800メートルのアウェーで、すでに敗退が決まっているエクアドル戦。4位コロンビアと5位ペルーが直接対決するため、勝てばプレーオフ圏の5位以上に浮上するが、10月の今予選初戦で0-2と敗れているだけに苦しい戦いを強いられそうだ。

 最初の決定機はアルゼンチン。前半18分、左CKをサインプレー。中央へグラウンダーのボールを送り、FWメッシがフリーで走り込んで左シュートを放ったが、相手DFにはじかれる。同24分にはカウンターからメッシが倒されながらもドリブルで持ち込み、最後はこぼれ球をMFディマリアが左足シュートも枠を大きく越えた。

 ペルーは同34分、左サイドからのグラウンダーのクロスにFWファルファンがニアへ飛び込んで右足を合わせたが、惜しくもポスト左へ外れた。

 アルゼンチンは同38分、メッシがドリブルで相手DFをかわして切れ込み、DF3人に囲まれながらも左足シュートを放ったが、ボールは相手に当たってポスト左へわずかに外れた。さらに同ロスタイム、メッシの左からのアーリークロスにベネデットが頭を合わせたがクロスバーを越え、前半は0-0で終了した。

 アルゼンチンは後半、ディマリアに代わり、リゴーニを投入。

 アルゼンチンは後半1分、ベネデットのシュートが相手GKにはじかれたこぼれ球をメッシが右足シュートも、ファーのポストに嫌われる。その1分後にもビリアが右足ミドルシュートを放ったが相手GKの好セーブに阻まれた。

 アルゼンチンは同12分にも決定機。メッシのスルーパスからゴメスが至近距離から左足シュートも相手GKにはじかれゴールを割れず。同14分にはバネガに代わりMFガゴを投入。その2分後、メッシが左サイドをドリブル突破し折り返し、リゴーニが飛び込むが、シュートは枠をとらえきれず。19分には交代したばかりのガゴが右足を痛め、ピッチ外で治療するアクシデント。その2分後にMFペレスと交代し、アルゼンチンは交代枠を使い切ってしまった。

 圧倒的に攻めているアルゼンチンは同32分、マスケラーノが右足ミドルシュートを放つがこれもクロスバーを越え、均衡は破れない。同43分にもゴール右の好位置でFKを獲得し、メッシが左足でキックしたが壁にはね返された。

 ペルーは同ロスタイム、ゴール左からのFKをゲレーロが右足キック。ボールはカーブを描いて枠に向かったがGKロメロがはじき出した。

 2本のシュートしか放てなかったペルーに対し、20本のシュートを浴びせたアルゼンチンだが、相手GKガジェセの好守にも阻まれゴールを割れず3試合連続の引き分けに終わった。

【アルゼンチンのスタメン】

▼GK ロメロ

▼DF メルカド、マスケラーノ、オタメンディ、アクーニャ

▼MF ビリア、バネガ、ディマリア、ゴメス

▼FW メッシ、ベネデット

【ペルーのスタメン】

▼GK ガジェセ

▼DF コルソ、アラウホ、ロドリゲス、トラウコ

▼MF ヨトゥン、タピア、ペーニャ

▼FW ファルファン、フローレス、ゲレーロ