MF香川真司が所属するドルトムント(ドイツ)は、アウェーでAPOEL(キプロス)と1-1で引き分けた。香川はフル出場し、好機を演出するなど攻撃に絡んだが不発に終わった。

 FWデカマルゴ、GKバーテルマンが負傷交代するアクシデントに見舞われたAPOELに対し前半はゴールが奪えず、逆に後半17分、GKブルキのパスミスから交代出場したFWポテにこぼれ球を流し込まれ、まさかの先制を許した。

 しかし、同22分、ショートコーナーからMFゲッツェの浮き球をDFパパスタソプロスが頭で押し込んで同点に追いついた。その直後にはGKのスローを受けた香川がドリブルで駆け上がり、中央から右足を振り抜いたが、ボールは飛びついた相手GKの右手に当たった後、クロスバーを直撃した。さらに香川は左から好クロスを供給。ファーにFWプリシッチが飛び込んだが、右足ボレーは惜しくもポスト右に外れた。終盤にはプリシッチがドリブル突破から決定機を作り、FWオバメヤンが頭で狙ったが相手GKの好セーブにはばまれ、ドルトムントは相手の倍近くのシュートを放ちながら引き分けに終わった。

 ドルトムント、APOELとも1分け2敗の勝ち点1で、レアル・マドリード(スペイン)、トットナム(イングランド)とは6差となり1次リーグ突破は厳しい状況に追い込まれた。ドルトムントのボス監督は「負けなかったことを喜ばなければならないが、難しい局面となってしまった」と話した。