MF長谷部誠、MF鎌田大地が所属するフランクフルトは、ホームでMF香川真司が所属するドルトムントと2-2で引き分けた。

 ドルトムントがMFシャヒン。MFフィリップのゴールで2点のリードを奪ったが、フランクフルトがFWハラー、FWボルフのゴールで追いついた。

 長谷部は前節に続き、2試合連続でのフル出場。リベロのポジションに入り、相手FWオバメヤンのスペースを消しつつ、巧みに最終ラインをコントロールした。だが、1失点目はファーサイドに走るシャヒンをフリーにしてしまい、2失点目も背後へ走るオバメヤンにつられ、フィリップに寄せきれなかった。

 フランクフルトは4勝2分け3敗の勝ち点14で7位。

 以下は長谷部との一問一答。

 -2点ビハインドから追いついた。

 長谷部 0-2から追いついたっていうのは、チームとしては評価できるかなと思います。個人的には1失点目も自分のミスでしたし、2失点目もね、おそらくこう…シュート打った選手にもう少し良い対応ができたと思うので、失点の部分で個人的には、やられてしまったかなというのはあります。チームとしてはね、前半から多くのチャンスを作ってましたから、狙い通りのゲームをして多くのチャンスを作ってましたから、決めるっていうところがもう少し課題かなと思います。

 -失点よりも攻め切れれば、と?

 長谷部 いや、失点のところもね、やはり個人的な僕のミスもあります。後半に関しては少しリスクを持って行ったぶん、相手にチャンスも作られました。難しいゲームではありましたけど、こういう試合を勝ちきれるか勝ちきれないかで自分たちが上にいけるかいけないかというのは変わってくるんじゃないかと思います。

 -2失点目のシーンは後ろの選手(オバメヤン)が気になって寄せきれなかった

 長谷部 そうですね。数的不利の状態だったかはわからないですけど、最初ね、相手を遅らせようかという風にも考えてましたし、味方の戻りを待とうかというのもありましたけど、でもあそこは、あと1歩おそらく、早く寄せていれば自分の足に当てられたところだった。本当にこういうドルトムントのようなね、トップの選手を相手にする時にはその1歩、半歩、というのが勝負の分かれ目になる部分でもある。

 -追いついた時にみんな喜んでいたが、そこに加わらず、ベンチで監督の指示を聞いていたが、あれは何を?

 長谷部 後ろで危ない場面を作られていたので2-2になったところで、しっかりともう1回自分たちが、しっかりしたポジションを取って、というのは監督から言われました。

 -リベロのやりがいという点では?

 長谷部 まずは守備の部分で失点をしないっていうところをベースにやっているんで、そういう意味では今日は失点してしまったし、危ない場面もたくさん作ってしまったので、評価はできないですけど。チームで与えられている役割はリベロであったり、中盤に入ることもありますし、その相手によってとか、自分たちのやり方とかね、そういう部分で様々な戦術の中で自分もプレーできているっていうのは、すごくやりがいはあります。

 -足の状態は?

 長谷部 今は大丈夫ですね。良かったり悪かったりするんで。僕もひざに機嫌を聞かないとちょっと分からない部分もあるんですけどね(笑)。

 -この前、代表に行かなかったことで負担がなくなった?

 長谷部 あそこでしっかり休めたのは大きかったと思いますけど、それだからといって完全に良くなったわけでもなく。その辺はホントに様子を見ながらって感じですね。

 -浦和が10年ぶりにACL決勝。当時はまだ浦和にいた。それについては?

 長谷部 試合見れてないんでアレですけど、とにかくACLでは最近日本勢がそんなに結果出せてなかったという意味では、やはり決勝に行った意味っていうのはすごく大きいと思う。ただ、その意味をより大きくするためにはね、やっぱり優勝を、あと2勝といいますかね、最後の決戦をやっぱり勝ってほしいなと思う。もう全力で応援します。