18年W杯ロシア大会の出場国32チームが15日に出そろい、12月1日にモスクワで行われる組み合わせ抽選の各出場チームのポット(P)分けも決定した。日刊スポーツでは、抽選を前に一足早くシミュレーションを実施。最も下位の第4Pに入る日本が1次リーグを突破するための「天国組」をデータに基づいて探った。

 日本が3戦全勝で決勝Tに進出する「超天国組」は第1Pポーランド、第2Pスイス、第3Pはエジプトかチュニジアの2通りとなる。

 一方で日本にとって、勝率0%の「死の組」が存在する。第1P最大の難敵はW杯5度優勝の「ブラジル」。日本の対戦成績は2分け10敗。10日の対戦でも1-3と力の差を見せつけられた。第2Pの強敵は「スペイン」。日本は対戦数が少なく1試合だが、01年に0-1で敗戦。14年ブラジル大会はまさかの1次L敗退も、10年南アフリカ大会で優勝している無敵艦隊から勝ち点を奪うのは容易ではない。第3Pは「セネガル」。過去3試合で1分け2敗。リバプールで活躍するマネは、身体能力が優れ、スピードが武器。同組となれば手ごわい相手になる。

 ◆抽選メモ W杯ロシア大会の組み合わせ抽選では10月16日発表のFIFAランクをポット(P)分けに適用。出場の上位7チームと開催国ロシアがシードされて第1P、続けてランク順に8チームずつ第2P、第3P、第4Pとなる。各P1チームずつをA~H組に振り分ける。1次リーグでは欧州は同組に最大2チーム、欧州以外は同じ大陸連盟チームは同組とはならない。ポットはつぼ(pot)に各チーム名が入った球を入れて抽選するのが由来とされている。

◆組み合わせ抽選に用いる各ポットは次の通り。

 ▽第1ポット ロシア、ドイツ、ブラジル、ポルトガル、アルゼンチン、ベルギー、ポーランド、フランス

 ▽第2ポット スペイン、ペルー、スイス、イングランド、コロンビア、メキシコ、ウルグアイ、クロアチア

 ▽第3ポット デンマーク、アイスランド、コスタリカ、スウェーデン、チュニジア、エジプト、セネガル、イラン

 ▽第4ポット セルビア、ナイジェリア、オーストラリア、日本、モロッコ、パナマ、韓国、サウジアラビア」