ハンブルガーSVのDF酒井高徳(26)が、古巣アルビレックス新潟のJ2降格を残念がった。

 三条市で育ち、ユースから08年にトップ昇格。11年末までプレーした。試合後、報道陣から前日18日の降格決定について聞かれ「そうですね…残念ですね。僕自身も戦ったし、見てきたし、ギリギリのところで残ってくるのはハンブルガーSVと似た境遇だったので(昨季は最終節で残留確定)。まあ正直、ここ数試合はほぼダメだというのは分かっていながらも、もしかしたら(残留も)あるんじゃないかなとか、最後まで新潟らしさを見てくれるんだなと思って、信じていた自分がいたので『本当に落ちたんだ』と。実感がわかないというか」とコメントした。

 新潟は酒井の中学時代にJ1昇格して定着。14シーズンを戦ってきたが、ついに初降格となった。「もっと伝統のあるチーム、強いチームが2部に落ちたりもしているし」と指摘した上で、その中での健闘をたたえ「新潟が14年間こうやってJ1にいられたのも、サポーターの皆さんと、あの温かいスタジアムのおかげだと思う。これから、どんどん成長していかなきゃいけないクラブだと思うし、まずは残っている試合をしっかりやり切ることが、次のシーズンへ大事なことだと思います」と話した。

 サポーターへの感謝とチームへのエールは続き「自分も現地の映像を見ましたけど、見守ってくれる方々がいるので。こんな状態になってもいてくれるというのを、選手たちはもっとかみしめて…かみしめて、かみしめて進んでもらいたいなと思います」。早くも復帰を目指す来季へ「ここで止まっている時間なんて全くない。1度、落ちてしまったらポジティブに言えば次は上がるしかない。すごく良いチャレンジができる年になると思うし、できれば1年で戻って来てほしいですね。ただ、落ちたこともしっかり。またJ1に戻った時に、意味のある降格だったんだと言えるようなチームになってほしい」と遠くドイツから、郷土のクラブに思いをはせていた。