日本代表の乾貴士が所属するエイバルがベティスに5-0で快勝した。乾はフル出場した。
-久しぶりの勝利でした
やっと勝てた。久しぶりにはまったと思う。勝たないとという気持ちもみんな強かったし、危機感も持っていた。俺は代表からチームに合流して少ししか時間がなかったけど、帰ってきてすぐにその気持ちが練習から伝わってきた。自分にもその気持ちはあった、もう勝たないといけないと。みんながその気持ちを持っていたことがプレーにも表れて、この勝ち方ができたのが良かった。
-これがエイバルが進むべき道か
これをやるために毎日練習しているし、もちろんフォーメーションを変えて色々やったけど、監督が目指しているのは今日のようなサッカー。それが今季やっとできた。でも1試合勝っただけじゃ、まだまだよくない。次も土曜に試合がある。アラベスは下位のチームだけど順位はほとんど変わらないし、実力も変わる相手じゃない。アウェーだけど勝ちたい。
-ここまで4試合は、中央よりのポジションでやっていたが、今日は左サイドハーフに戻った
守備の部分では全然違うし、やることはちょっと違う。中の方が俺は好きだけどね、楽しいし。でも監督からも中に入って自由にやっていいとは言われている。結構自由にやらせてもらっている。前半はボールを持つ時間が少なかったから中に入ったりできなかったが、もっと持てる時はいいタイミングで中に入って受けて、そこから仕掛けたりとか。インサイドハーフでやっていたこともやっていきたい。
-1点目を呼ぶクロスを上げた
あれは大きかった。まあ、オウンゴールでしたけどね。あの時間帯で得点が入ったことは大きかった。チームとしても先制点がずっと取れてなかったから。リードされる展開はきついし、相手のペースにもなる。だから今日の先制点は大きかった。
-今日はクロスを上げることを意識していた
そうですね、中に二枚いたし、2トップでやっている以上ああいうのもやっていかないと。昨日の練習で一度あげかけてあげなくて監督に怒られた。それも意識にあった。早い時間帯に一本目をあげておこうかなと。速めの低いボールを意識しながら蹴りましたね。
-3点に絡む、攻撃で大車輪の活躍だった
これを続けないとという感じです。今日は今日でよかったし、喜びはすごくあるけど、とりあえず連勝したい。得点とか、自分が取るのも大事だけど、チームがとって、前の選手がとってというのが大事になってくる。とにかく勝てるように、どこのポジションでも出させてもらっている以上は、そこでしっかりやるべきことをやりたい。
-PKを呼ぶラストパスを出し、相手を退場に追い込んだ
あれはこっちにくるかなあと、セカンドボールを狙えてた。あのポジションを取れと言われていて、そこにちょうど来たので。相手もあまり裏を意識していなかった。裏に走るだろうと思って、ダイレクトで出して走らせた。ちょうどいい感じでPKになって退場になってラッキーでしたね。あれでだいぶ楽になりました。3点目が入って一人退場して…。良かったです。
-PKは蹴ろうと思わなかった
おれは蹴らないです。蹴らせてもらえません(笑)。蹴りたい人がいっぱいいるので。
-ホアキンは交代の際にスタジアムから喝采が浴びせられていた
ベテランであれだけできるのはすごいし、リーガの1部でやれているのはすごいです。イプルアもそういうことができるのがこの地域だし、このチームのいいところだと思うので。そういう選手に俺もなりたいですね。
-今季は乾選手のスペインでの評価も上がっている
そんな気にしないですね。とにかく1試合1試合を勝つことしか考えてなかった。
-連勝
とにかく勝ち点を。これから下位のチームともやるからそこは勝っていきたい。前半戦で勝ち点26まで伸ばせれば。去年もそうだった。そうなれば大きい。
-無失点に抑えたことは大きい
ベティスはめちゃくちゃいいサッカーをするし、そういうチームをゼロに抑えたのは後の頑張りもあるし、前からいけたのもある。チーム全体でやりたいサッカーがやれたというのが失点をゼロに繋がったと思う。
-代表帰りだが、今回は日本からではなく欧州から
楽だった。しかも月曜日だったし。それにオフもあった。ぜんぜん違う。
-代表、結果は出なかったが、自身の中ではどんな評価か
評価が難しいですよね。いろんなことが言われているし、いろんな評価をする人がいるので、俺もなんとも言えない。とりあえず、勝てなかったことは皆が受け止めていると思う。ああいう強いチーム、ベルギーに1対0だったけど勝てなかった。1対0だけど負けは負け。それをどうやったら勝てるのかを全員で考えないとトーナメントで上にはいけない。ああいうチームとも(本番では)やるわけだから。
-日本は第4ポットだし
そこでどうやって勝つか、どうやって点を取るか。結局点をとったのは槙野くんだけだったし、他はだれもとっていない。その点をもう少し考えなければいけないかなと。
-守りに関しては前から行っている時は良い感じだった
いけてるところはいけてたので、そこはプラスにとらえて。しっかりとれていた場面もあったし、そういう守備が皆で出来て取れていたが、そこからのつなぎが上手くいかなかった。最初のパスとかのミスが大きすぎていい形にできない。そこでミスをするとまた守備に追われてせっかくとったのにというのがある。もっと精度をあげていかないといけないかなと。
-普段から強烈な個を持つ相手とやっているから特に萎縮することはなかった
俺は別に、皆もプレミアとかでやっているやつとかもいる。ある程度皆慣れていると思う。けど、ベルギーよりもブラジルのほうがやっぱりレベルが1つ2つ上だったという気がする。
-本大会に向けての対策は立てられたのか
みんなで話していたのはブラジル戦、相手が後半落としていたというのもあるが、攻撃も前半の最初に比べたら0対3となって落としていたけど、後半ああいう風に前からいったらある程度はまってミスを誘うことが出来ることが自分たちにも出来ることはわかった。けど、前半0対3にされないために後半の前から行くサッカーを前半からやろうとしても多分出来ないと思う。前半を耐えて後半あれをやるんだったらいいんじゃないかなという意見が出ていた。そういうのをしっかりとみんなであわせて、色々な考え方や意見を言いながらやっていければ。まだ伸びしろはあると思う。(どんなサッカーをするかは)監督が決めることだけど、俺らも言わなければいけないと思う。監督とも選手同士でもいろんなことをいいながら、みんなでそうやって、やっていければいいかなと。
-代表中話す時間はあったと思うが監督は意見を取り入れてくれる
もちろん、受け入れてくれる部分もあるし、受け入れてくれない部分もある。そのへんは監督の考え方があるので当たり前だと思う。まあ、ちゃんと筋道を通せば受け入れてくれるんじゃないかなと。
-残り半年、クラブでレベルアップしかない
(代表で試合ができるのは)あと3月しかない。そこでしっかりやるしかない。誰が選ばれてもいいような、多分誰が選ばれるのか本当にわからない、絶対という選手は2、3人しかいない選考になっていると思う。誰にでもチャンスがある事を考えて皆がしっかり準備して個々の能力を上げるのはもちろんだし、それをクラブでやりながら代表で集まった時に、チームの能力として合わせることをやっていけば良いんじゃないかと。
-個人的にはどこをあげてく
攻撃もそうだけど守備の部分も上げていかないといけない。ただやり方が代表とクラブで違う。そこら辺は難しい。とにかく、俺はクラブでクラブのやり方でやる。代表を意識してやっても個人的には良くないと思っている。他の選手が意識してやるのはいいと思うが、自分は代表を意識すると上手く回らないと思っているから、チームが勝つことを、チームのためにということだけを考えてやりたいなと思う。
(山本孔一通信員)