ドルトムントMF香川真司が今季3得点目を決めるなど全得点に絡んでフル出場し、チームのリーグ戦9試合ぶりの勝利に貢献した。

 右のインサイドハーフでリーグ戦3試合ぶりに先発した香川は、0-0で迎えた後半10分、左サイドからのFKを右足キックすると、ファーでDFトプラクが相手DFに競り勝ってヘディングシュートを放ったが右ポスト直撃。しかし、こぼれ球をDFパパスタソプーロスが右足のハーフボレーでたたき込んで先制点の起点となった。

 同44分にはGKビュルキのゴールキックを右サイドでつないだ浮き球を、香川が中央でダイレクトでヘディングで前線へ送ると、ボールは相手DFの間を抜けてFWオバメヤンがフリーで抜け出した。オバメヤンはそのままドリブルでペナルティーエリアに進入。飛び出してきた相手GKを左へかわして冷静にキープし相手DFも引きつけた。そこへ香川が走り込み、オバメヤンからの折り返しをスライディングしながら右足で流し込み、貴重なダメ押し点を奪ってシュテーガー新監督の初陣を飾った。

 9月30日のアウクスブルク戦以来8試合ぶりのゴールを決めた香川は「いろんなプレッシャーがありましたけど。入ってよかった」と喜んだ。

 シュテーガー監督は「我々全員がこの勝利を喜んでいる。最も大事なのは、ここから何かをつかむことだった。試合の入りは難しかったが、前半はまずまずの内容だった。ハーフタイムにいくつかの点について話しあい、修正点を確認した。後半はすごく良くなった。とにかくこの結果には非常に満足している」とコメントした。

 マインツFW武藤嘉紀はベンチ入りしなかった。

 ドルトムントは7勝4分け5敗の勝ち点25で暫定4位。マインツは4勝4分け8敗の勝ち点16で15位。