DF酒井高徳、FW伊藤達哉が所属するハンブルガーSVは、アウェーでボルシアMGに1-3で敗れた。

 酒井高は3試合ぶりに先発フル出場。21年夏までのプロ契約を結んだばかりの伊藤はベンチ入りしたが、出場機会はなかった。

 試合は前半9分、FWアザールが右足で流し込んでボルシアMGが先制。後半8分にハンブルガーSVがカウンターからFWハーンがGKの股抜きシュートを決めて同点に追いついたが、同29分、FWラファエルが左足シュートを決めてハンブルガーSVが勝ち越し、同34分にもアザールのラストパスをラファエルが押し込んで突き放した。

 酒井高は5バックの右アウトサイドに入り、前半14分、フリーであげたセンタリングはミスキックとなりそのままゴールラインを割ったが、守備面での大崩れはなかった。後半5分には前線に顔を出し、切り返しから左足でファーサイドにセンタリングを入れるも、コスティッチのダイレクトでの折り返しはGKにキャッチされてしまった。

 酒井高は「後半の2失点、簡単にあげてしまった。カウンターに入らせたら相手は強いし、嫌だっていうのはねスカウト済みだったんで、それをそのままやられたっていう感じがあった。どっちに転ぶか分からないような形の試合だったが、簡単に相手にカウンターに入らせるようなボールの失い方をしてしまったっていうのが、敗因の1つだったかなと思います」と、1-1に追い付きながら、後半にカウンターから2失点したことを悔やんだ。

 2連敗で4試合白星のないハンブルガーSVは4勝3分け10敗の勝ち点15で、暫定16位で前半戦を終了。ブレーメンの結果次第では自動降格圏の17位に転落する可能性もある。酒井高は「順位的には自分たちが思ってたような、あるいは望んでたようなポジションにはいないが、チームとして戦い方のベースみたいなのは、すごく築けてきてるなっていう風には思う。ただ監督もよく言うんですけど、『良いサッカーをしてもポイントがなかったら今のポジションは厳しい』って言ってるんで、そのポイントを取るためにはじゃあどうしたらいいのか。無失点と得点を取る、その2つに限ると思うので、その辺の向上をチームとしてできれば。それが非常に大事な要素に後半戦はなってくる」と、来年1月13日のアウェーでのアウクスブルク戦で再開する後半戦を見据えた。