アンドルレヒトMF森岡亮太(26)が、移籍4試合目で初ゴールを挙げた。
前半26分に右からの折り返しを左サイドで反応し、右足ダイレクトで決めた。1-0だった同46分には、最前線で粘ってPKを獲得し、2点目につなげた。
-今日はいい気分
「そうですね。いやーほんとに。まず、やっと勝てたというのが、嬉しいですね」
-2得点も
「そうですね。勝てて、点も取れて。間違いなく、ほんとに、良かったです、今日は」
-2得点を振り返ってみてください
「ファーストゴールは、練習からずっとトライしていた形でしたし。ピーター(ゲルケンス)が良い感じで決めるだけのボールをくれたので。凄い、良い形でしたね。あそこまで崩しきれたというのもありますし。あの最後のゴールはほんとに、キーパーがミスってくれて。ラッキーでしたけど。でも、あのシーンも、完全にカウンターで2対1の状況を作れていたし。少し、3失点して、ちょっとチーム全体が、スタジアムの雰囲気もアレみたいな雰囲気になってきた中で、最後しっかりああいう形で試合を決めれたので良かったです」
-前回ベンチスタートでした。今日まではどんな感じだった。チームに慣れるというか。今日はチームと合ってたのでは
「そうですね。まあ、ベンチでしたけど、前の試合の前後あたりから少し、前の試合の前も、監督とも話をしましたし。しっかり、来てから、チームの監督のイメージというのを、自分に落とし込んでいくていうのをずっと続けてきてて。それがだいぶ、クリアになってきている感じはしますね」
-具体的に?
「今まではやっぱり、ほんとに自由にやらせてもらってたところから、結構、ポジションを意識して、そこからスタートっていう形が多いので。そこがちょっと、今までどんどんボールボールに絡めて行けていたのが、少し状況を見て、走る、ランの回数だったりとか、そういうのを、意識するようになったというか。どっちかというと自分が1対1を作ってあげるパスを出していた分、自分がもっとゴール前に抜け出して1対1になるシーンを作るとか。そういうのをボールがない状態でやるっていうのが、今までと違うことを求められているので」
-ランの回数を増やせた?
「ランの回数を増やすというか、ボールがない状態から良いチャンスを作るっていうところが違いますね。ボールを持った状態から作るっていうのが前、今までやったんですけど。それが、ない状態から動きのみで良い形に持っていく。もちろんボールが出てこないとアレですけど。出せる選手がいるので。動きの形というか。そういうところが違うかなと思います」
-1点目はワンタッチワンタッチで、最後のがフリーでゴール。そういうのも成果?
「そうですね。まさに。あのフォワードのテオ(テオドルチク)が凄い強い選手なんで。良い形であそこに入った時に、常に後ろでも前でも準備していてっていう形ですね」
-今日いつもより走った印象
「どうですかね。いっぱい走ったというか、走るときと走ってない時のメリハリがあったかなという感じはしました。前まではずっと動きながらボールに絡んでっていうのが多かったですけど。ボールがない時の動きで良い形を作ろうという時に、状況を見て、メリハリというか。走るシーンと走らないシーンというところの違いかなと思いますけど」
-PKは森岡選手が取りました。キッカーは今日は森岡選手ではなかった。キッカーの序列が変わった?
「序列って、今は序列はないですね。なんか、その瞬間、試合の状態でフィーリングが良い選手が蹴れみたいな」
-テオドルジッチ(91)にとっては、リーグ戦で不調だった。今日、PKを決めたのは重要だった
「そうですね。去年(昨シーズン)すごい点を取って。今年はあんまり良くないので。でも、今日みたいな感じで、良い精神状態になったと思うので。それはもちろんチームにとってすごい良い事ですし。これを続けていくと、やっぱり、全然、自分たちが最後いろんなことを起こせる可能性が増えてくるので」
-テオドルジッチはどんな選手ですか
「でもなんか、預けやすいですね。しっかり裏にも動いてくれるし。安心してボールを付けれますし」
-ワールド・カップで日本が当たるポーランドの選手です。バイエルンのレバンドフスキがいるから、ポーランド代表のスタメンは難しいでしょうけど
「まあ、それは間違いなく難しいと思いますけど。でも、僕もポーランドにいたので。若干、ポーランド語でコミュニケーションが取れますし」
-ワースランド・ベフェレン時代のガノ、テリン、アンデルレヒトでガンボラ、今日はテオドルジッチ。フォワードがみんな森岡選手のおかげで復調していきます
「おかげというか、僕は今日は何もやってないですよね。テオ(テオドルジッチ)に関しては」
-ドンピシャのクロス一本上げてましたよ、それは彼は決めてませんでしたけど
「ああそうですね。まあアレぐらいでしたけど」
-ゲルケンスが良くワンツーを仕掛けてくる
「誰?ピーター?ゲルケンスというか」
-ボールないところでしかけないというのは、サッカーの違い?
「サッカーの違いです。単にサッカーの違い。監督が求めているやりたいことが違うので」
-バリエーションも違う?
「そうですね。監督の違いということだと思います」
-ハリル監督がアンデルレヒトの練習場にも来たっと聞いた
「会ってないですけど。いやでも、来てたら絶対分かりますよね。練習場は一般は入れないので。いやわからないです」
-特に接触はなく
「全くないです」
-アンデルレヒトに来て、少し時間が必要だということでしたけど、1カ月でばっちり?
「バッチリではないですよ。まだやっぱり、ちょっとどっちっていう瞬間もありますし。今のは、こうやったかなっていう瞬間ももちろんありますし。やっぱり、試合中の中で無意識的に出来ているよりかは、まだ意識的にこのポジションでっていう、こうやろうというのを考えているので。それがもうちょっとクリアになってくると、もうちょっと変なことを考えんと良い状態でシンプルに気持ち良くできるかなと」
-15サイフに森岡選手がスルーパスを出して、15からのクロスでテオがゴールを決めた場面がありました。サイフ、テオ、さらに右サイドに8と3つパスコースがありました
「そうですね。今日も何回かそういうシーンがありましたけど。でも、彼の前が空いてましたし。あの後のセンタリングも見たら分かると思いますけど、すごいクオリティがあるので。まあ、どうしても、僕が持った時にディフェンスってガーっと下がるので。スルーパスを縦からっていうのは難しくなってきているので、ずっと」
-ビルドアップの途中で少し下がってボールを受けた時に、3連続で同じ感じでバックパスした場面がありました
「いや、特に。来た時の状況が良くないから戻して。その時、また次、空いたけど、そこ狙われているから戻してっていう感じですね。別に、一見、何をしているんやろってなるかもしれないですけど、でもディフェンスからしらたいちいち動き直してやらなあかんし。ああいうのも、あからさまに何してんねんっていうよりかは、全然、ゲームの流れというか、その中では必要なことやと思うし」
-半袖でしたけど、寒くなかった?
「結構、日が照っていたので。半袖で行けるかなと思って。後半入ってすぐとか、最初始まるまでは寒かったですけど」
-ポーランドの方が寒い
「それはそうですね」
-アンデルレヒトでのサッカーを楽しさが見えてきた?
「まだでも、あれですね。楽しめるほどの余裕はまだないですね。違った。ベフェレンの時もありましたけど、いろいろ違った厳しさとか。求められるものって違いますし。もちろん、ポーランドとも違いますし。そんな中で、いろいろ、求められるじゃないですか。それを、楽しめて出来るようになった時はもう、凄い全部がクリアで、もっと良いプレーができていると思いますけど。まだそこに向けて、頑張っているところです」
-アンデルレヒトで試合後、楽しいロッカールームも初めて?
「楽しいというよりかは、みんなホッとしたっていう感じですよ、やっぱり。ベフェレンとかポーランドの時って、どんなに負けが込んでても、一回勝てば、もうなんかみんなでイエーイ、みたいな感じなんですけど。ほんとになんかやっぱり、求められているレベルが違いすぎて、良かった勝ったぞ、みたいな。よしよしよし、みたいな」
-常勝を求められるチームに来たのは
「初めてです」
-学生時代に戻る?
「学生時代も別に求められてないですね。そんなプレッシャーからはかけ離れている高校やったんで」
-引っ越しは
「しました。キツイですよ、アントワープとブリュッセル間の渋滞とか、アントワープのリングの渋滞とかも、あれはもうほんまに。一刻も早く(引っ越しを)という」
-引っ越しして、練習とかにも余裕を持って行ける?
「そうですね。そのアパートが、いろいろ、家具とか入れたり、バタバタしている状況なんであれですけど。でも、距離が近くなったんで」
-昨日はベベレンがヘントと試合をした。負けましたけど、楽しそうにサッカーをやっていた
「やっぱり、ほんとにプレッシャー、が全然違うので。規模が全然違うんですけど、実際にやると結構良い勝負をするので。そこもまた。やっぱりこの時期に勝たなあかんチームと、もちろんベフェレンも勝たないとあかんけど、ベフェレンって言えば元々あの位置に来れていることが凄い上出来やっていう状態のチームと、違いますよね」
-あの時は練習のときから森岡にボールを預けろって言われていたと聞きましたけど。このチームだ誰ということはない。違いますよね
「それはもう全然違います。確かにわりと、アイザック(・テリン)、ベフェレンのフォワードのやつか、俺のところに、みたいなところはすごいありましたけど。ここはどこからでも行けるので。それは違いますね、もちろん」
-1日で3位に戻った
「まあでも、やっぱり、優勝できる可能性は、この特有のプレーオフのシステム上あるので。なんとかそこに向けて差を縮めて、いい状態で入りたいですね」
-目標と言ってたのは、いくつだった?
「10(アシスト)10(得点)です」
-アシストはもう達成している。優勝争いの経験は?
「ないです、だから。降格争いしかしていないです」
-10番って危機感なりモチベーションとか変わりますか
「自分のモチベーションが変わるというか、周りからのアレが変わるくらいですよ。だって、記事とかでも結局、最後に、10番を任された男のなんちゃらって締めるじゃないですか(笑)。そこに番号が出てくるくらいですよ」
-あ、俺かみたいな?
「10番ってそういう番号だなと思いますけど」
(エリーヌ・スウェーブルス通信員)