ドイツ代表は23日、親善試合スペイン代表戦で1-1と引き分けた。24日の独紙ビルトは「ワールドカップ準決勝で会おう!」の見出しで、以下のように報じた。

 すでにワールドカップ(W杯)の様相だ。10年W杯優勝スペインと14年W杯優勝ドイツとの対戦はみどころの多い試合となった。1-1で終わったこの試合のアンコールを求めたくなる。本大会で両国が1次リーグ首位で突破した場合、対戦する可能性は準決勝だ。それまでに我々は守備を洗練させなければならない。

 スペインは元代表GKサンティアゴ・スビサレータの5歳の息子がが亡くなったために喪章をつけてプレー。前半6分、イニエスタの素晴らしいパスで抜け出したモレノが左足で先制点を挙げる。ドイツのレーウ監督はジャケットを脱ぐとコーチングゾーンから指示を飛ばす。前半30分過ぎから、ようやく相手を捕まえることができてきた。同35分、ケディラからの横パスを受けたミュラーが素早く右足でミドルシュートに持ち込むと、これがきれいにゴール左へと決まった。

 ミュラーは試合後「ウオーミングアップの時に2回ほどインサイドでのシュートを試していたんだ。狙った通りのプレーがうまくいったときはよりすてきだよね」とコメント。DFフンメルスは「あのシュートを彼はいつも練習していたよ」と明かしていた。

 後半はもっと多くのチャンスがあった。2分、ドラクスラーのミドルシュートをGKデヘアがファインセーブ。11分にはスペインのイスコがゴール前フリーでシュートもGKテアシュテーゲンがスーパーセーブ。65分、フンメルスのヘディングシュートはバーを直撃。決勝点により近づいたのはどちらかといえばスペインの方だった。この時期に強い相手と試合ができるのはいいことだ。27日にはブラジルと対戦。簡単になるということはないだろう。

 レーウ監督は5月15日に最大35人までの仮メンバーを発表。そして6月4日に最終ノミネートが行われる。