ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場した日本代表DF酒井宏樹(28=マルセイユ)が22日、18-19年シーズンの開幕戦(8月11日、ホーム・トゥールーズ戦)に備えフランスへ出発した。

 W杯ロシア大会をベスト16で終えた後は、W杯決勝トーナメントの試合は見ていなかったという酒井は、W杯を振り返り「結果が出たようで出ていない大会だったと思います」と総括し、ベスト8へ肉薄しながらあと1歩及ばなかった点を悔しそうに振り返った。

 決勝トーナメント1回戦のベルギー戦で味わった延長戦突入間際のスーパーカウンターについては「後で映像で確認しました。見れば、10個くらいミスはあったと感じましたが、それを今考えても仕方ないことです」と冷静に分析。「あの場面でベルギーにはあれだけのスプリントがあった。僕も攻める時には力が湧いてきますが、守備で戻る時というのは難しい」とし、試合終盤のスプリントは、攻守によってメンタル面が大きく影響するという視点を示した。

 マルセイユで3シーズン目を迎える。「レギュラーを取れるように頑張りたい」と、多くを語らないが闘志を燃やしていた。

 なお、日本代表監督の就任が有力視されている森保日本代表コーチについては「非常に丁寧な人です。優しさの中にも厳しさがあります」と、感想を述べた後で、報道陣に「(代表監督に)なるんですか?」と、逆取材をかけてその場を和ませていた。また、20年東京五輪でのオーバーエイジ(OA)枠については「僕は言ってないですけど」とコメントし、森保監督にOAでの出場直訴はしていないことを明かした。