サッカー・カンボジア代表の実質的な監督で、選手としてオーストラリアの強豪メルボルン・ビクトリーに所属する本田圭佑(32)が18日、ツイッターで指導者ライセンスについて問題提起し、レスターの岡崎慎司(32)が反応した。

「今のコーチングライセンス制度は廃止して新しいルールを作るべき。プロを経験した選手は筆記テストだけで取得できるのが理想。

母数を増やして競争させる。クラブ側も目利きが今まで以上に求められる。ただ選択肢は増える。

日本のサッカーはそういうことを議論するフェーズにきてる」

まず本田が、持論を述べた。

これが反響を呼ぶと、続けて、本田はこうつぶやき、考えを補足した。

「そんな難しいことは言ってない。良いルールは守り、悪いルールは変えればいいだけ。

そして自分の為に言ってるんじゃない。僕は既に実質監督やってるしね。

先ずは将来的に監督になりたい影響力のある選手達が行動しなきゃいけない」

  ◇  ◇  ◇

このやりとりに加わったのが、本田の盟友、岡崎だった。

「圭佑の場合は特別だとして、実際ライセンス取得した人がこういう議論をもっとして欲しいとは思う。

選手と指導者は俺は真逆の立場で簡単に指導者になれるとは思わない。ただ選手として経験した部分は強みにはなると思う。だからこそしっかりしたライセンス制度で指導者を見極めるべきだと思う」

ツイッター上でしっかりと自分の言葉で、意見を返した。

2人は同学年で、長く日本代表でもともにプレーしてきた。W杯で互いの得点をアシストし合うなど、あうんの呼吸を誇る。W杯ロシア大会1次リーグセネガル戦の本田の得点も、岡崎が体を張ってつぶれ役となり、本田が蹴り込んだ。そして2人で敬礼ポーズ。いつも激しく意見を戦わせ、切磋琢磨(せっさたくま)し、日本サッカーをけん引してきた。

このつぶやきを契機に、2人が、ツイッター上で“意見交換”した。

本田 ライセンスを取得した人達がいう言葉は説得力があるからね。保身に走らんことを願う。ライセンスは持ってるけど自信のない人はウェルカムなアイデアではないからな。

岡崎 俺は選手やりきるよ。ただ圭佑がいう事には影響力がありすぎるから、たまに俺がフォローいれないとさ。まぁライセンスについては詳しくないけど、日本でコツコツ指導者として力つけてる人を何人も知ってるし、俺はただそういう人が正しく評価されて欲しい。

“会話”は、その後本田の軽い突っ込みで終了するが、本田が声を上げた、指導者ライセンスへの問題提起は、まずオーストラリアと英国の間での“議論”に発展した。