オーストラリアAリーグの強豪メルボルン・ビクトリーのMF本田圭佑(32)が18日、メルボルンのマーベル・スタジアムで20日のリーグ開幕戦に向けた会見に臨んだ。

ワールドカップ(W杯)ロシア大会後、新天地にオーストラリアを選び、じっくりと10月の開幕に向け準備を進めてきた。W杯メンバーでは大トリで、ようやく新シーズンの公式戦で戦いの場に戻る。

初戦の相手は、強豪メルボルン・シティー。いきなり注目のメルボルンダービーで幕が開く。

本田は、通訳をつけず、英語でやりとりし「とてもワクワクしている。2、3週間ずっとトレーニングを続けてきた。こんなに長く開幕に向けてトレーニングしたことはないので、いい経験だった。ついに、土曜日にメルボルン・シティーと対戦する。本当にワクワクしている」と、W杯ロシア大会の悪夢のベルギー戦以来となる、真剣勝負の場が待ち切れないといった様子だった。

ACミラン在籍には、世界が注目するミラノダービーを経験した。ビッグゲームに「何度も“ダービー”というものを経験をしてきた。この手のゲームが重要であることは分かっている。ただダービーでシーズンが始まるというのは、初めての経験。普通ではない(笑い)」とした。

8月からメルボルンで過ごし、もう2カ月が経過した。世界一住みやすい街ともいわれるメルボルンでの暮らしについて聞かれると「ほとんどの時間、家にいるから(笑い)。あまり知らない」と答えて笑わせた。「ただ、トレーニングを毎日、日本人のファンが見に来てくれる。ここは自分にとって“海外”ではないと感じている。毎日、日本人に会うからね」と結んだ。

日本代表には区切りをつけたが、自国開催の20年東京オリンピック(五輪)に、年齢制限外のオーバーエージ枠で出場し、金メダル獲得を新たな目標としてぶち上げた。いよいよ、新天地で注目の第1歩を踏み出すことになる。