オーストラリアAリーグ、メルボルン・ビクトリーで開幕から圧倒的な活躍をみせるMF本田圭佑(32)が6日、取材対応し、大いに語った。

南半球、夏のメルボルン。強い日差しの中、美しい街の川沿いにチームメートと練習着で登場。

本田の取材対応は、入団時、開幕時に続き3度目。現在リーグ3戦連続ゴール中で、地元メディアの注目も高く、マイクが向けられ、矢継ぎ早に質問攻めにあった。

本田は、笑みも浮かべ、英語で余裕をみせつつ、リラックスして対応。報道陣を笑わせる場面もあり、大物ぶりを印象づけた。

やりとりの一部は次の通り。

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--メルボルンの街、こちらの生活は

「みんな親切だし、チームメートも良くしてくれている。サッカーだけでなく、多くのことについて語り合っています。ご存じの通り、長い間サッカーをプレーしてきたので、新しい都市にどう適応すればいいかは分かっています。この街が気に入っています」

--ということは、長くこの街に

「そうは思いません。移り住むのが大好きで、これまでのように多くの国に行きたい。本当にこの町が気に入っているけど、長い間はいないと思います」

--チームでは

「特に若手とよく話をしている。それが私がここに来た理由の1つで、彼らにこれまでとは違ったメンタリティー、文化、習慣を伝えている。そういう部分からチームを改革しようとしています。チーム内でもカール(バレリ=元オーストラリア代表)たち、オーストラリア人の経験ある選手たちも共感して、助けてくれている。やりやすいですね」

--1日の過ごし方を

「ハハハ。まず、毎朝、英語のプログラムを。そして幾つかのビジネス面のミーティングを。朝は英語と練習。そして午後をビジネスに。同時に、カンボジア代表チームの報告も聞いています。だから、子どもたちの面倒をみる時間がないんです(笑い)」

--日本人のファンが毎日練習場に

「日本人が来てくれるのはうれしいこと。最初の1カ月は、公開でのトレーニングに違和感があったけど、もう慣れました」

--カンボジア代表の仕事もある。難しいのでは

「とてもタフ。どうマネジメントするかを学んでいる。ミスも犯すが、学んでいる最中。一番難しいのは、カンボジアで自分のトレーニングをしなければいけないこと。1人で、選手としてのトレーニングもしなくてはならない。とてもタフで、十分な時間がない。英語のレッスンもある。でも、自分へのチャレンジで、いいこと。うまくやっていけるように、学んでいる」

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(以下、日本語でのやりとり)

--(日本のメディアから)何が変わったのか

「何も大きく変わってなくて、自分自身は。周りが少し変わったのは、英語が通じる環境になった。僕が日本語の次にコミュニケーション取りやすいのが、英語ですので。そこは、かなり自分の仕事を手助けしてくれている。イングリッシュは手助けになっている」

--監督とも英語で

「まだオーストラリアの英語は難しいんですけど。分からない時はたくさんあって。でも、イタリア語とかスペイン語とかロシア語、オランダ語にくらべるとコミュニケーション取れるので」

--オーストラリアのサッカースタイルと課題は

「技術の面はまだまだ向上の余地があると思います。プレッシャーを浴びると、ロングボールに逃げがちなところがあるので。ただ、体がデカイし、パワーはオーストラリアの特長かなと思います」