バルセロナ(スペイン)とトットナム(イングランド)は1-1で引き分け、両チームが決勝トーナメント進出を決めた。

すでにB組首位突破を決めているバルセロナはメッシら主力を休ませ、ラキティッチ以外の10人をローテーションした先発メンバー送り出した。一方のトットナムはインテル以上の結果を残すことが必要で、モチベーションに大きな違いがあった。

だが、先制点はバルセロナが奪った。前半7分、デンベレが自陣から相手ボールを奪ってドリブル、ペナルティーエリア内で飛び込んでくるDFをかわして、GKと1対1になると落ち着いてゴールネットを揺らした。

後半、バルセロナはラキティッチを下げ、ブスケツを投入。だが、直後にエリクセンに枠内シュートを放たれるなど、トットナムのペースを変えることはできずにいた。同4分、メッシがウオーミングアップを始めると大きな歓声が巻き起こった。

メッシが入る前に1点を決めたいトットナムは、後半6分にケーン、同11分には孫がフリーでシュートを放つが、ゴールを割ることができない。バルセロナは同14分にムニールがネットを揺らすが、オフサイドの判定だった。同17分、メッシがムニールに代わりピッチに入ると、この日最大の歓声が湧き起こった。

同25分、トットナムは左サイドのクロスからシソコがシュートも、GKシレッセンの好守に阻まれる。さらに右クロスにエリクセンが頭で合わせたボールもシレッセンが好セーブした。この日、トットナムにとっての驚異はメッシではなくオランダ人の第2GKだった。直後、ゴール裏のバルセロナのサポーターは現在神戸でプレー中のイニエスタのコールを続けた。

同39分、トットナムは左サイドを崩し、クロスをルーカス・モウラが右足で合わせてGKシレッセンの壁を打ち砕いた。

試合が終了し、インテルが引き分けたことを知ったトッテナムのサポーターは勝利したかのような雄たけびをあげ、バルセロナがB組1位、トッテナム2位での決勝トーナメント進出チームが決定した。(山本孔一通信員)