レアル・マドリードがカゼミロ、モドリッチのゴールでセビリアを2-0で下して勝ち点36とし、セビリアを抜いて3位に浮上した。

前半はどちらも大きなチャンスを簡単につくれずに無得点、後半になるとレアルがギアを上げたが、なかなか得点は奪えなかった。試合が動いたのは後半33分、ペナルティーエリア外でボールを受けたカゼミロが右足を振り抜くと、必死のセーブを見せる相手GKバツリクの腕をはじいてボールはゴールネットを揺らした。

同ロスタイム、モドリッチが相手DFからボールを奪い、GKとの1対1を落ち着いて決めて2点目をたたき込み、勝負を決した。

試合後、ソラリ監督は「(順位争いの)直接のライバル相手だから、勝ち点3以上の価値がある。いつものように最後まで3大会(リーグ戦、スペイン国王杯、欧州チャンピオンズリーグ)で戦い続ける。Rマドリードには何1つ不可能なものはない」と自信をのぞかせた。

先制点のカゼミロは「いい感じで蹴れて完璧な結果が出た。前線のせいにする必要はない。得点が取れない時はチームとして点を取れないわけで、FW陣のせいではない」とし、今後のリーグ戦について「1試合ずつ戦っていかないといけない。自分たちだけに集中する」と話した。

また、追加点のモドリッチは「ふさわしい結果。序盤から素晴らしい試合をした。前半はゴールが足りなかったけど、後半は完璧だった。もっと多くのゴールが決められた」と振り返った。また、移籍問題が取りざたされている中、「Rマドリードで満足しているし、いつだって初日のような気持ち。できることなら(残っている)1年半の契約以上、ここでプレーがしたい」と話した。

(山本孔一通信員)