1月18日に35歳になったフランクフルトのMF長谷部誠は、プロサッカー選手としてキャリア終盤の年齢にさしかかっているものの「今、自分の中でベストフォームです」と語るほど、絶好調をキープしている。23日付の独紙ビルトの取材でコンディションを整える秘訣(ひけつ)などを明かした。

今季公式戦全26試合中19試合にフル出場と、バリバリのレギュラーとして活躍し続けている。体調を維持する調整法について「毎日、入浴剤を入れたお風呂に入って、筋肉をほぐして(体の)ケアをしています。僕は毎回、全力でトレーニングしますし、負荷を少なくするのは良くないですから。食事は妻が健康的な日本食を作ってくれます」と明かし、「もう10年間、同じルーティンでやってます」という。

過去には40歳まで現役を続けたいと話していたが「それはちょっと冗談で口にしたことで。ちょっとずつ現実的な見方になってきている。いつでも謙虚にいないと。どの試合でも自分のプレーをしっかりと見せたい。若い選手が控えてますからね」と、徐々に考えが変わってきているという。

本職はボランチも、16-17年シーズンからはリベロでの出場機会が増えた。15-16年シーズンの多くは右サイドバックでもプレー。現在の役割について「FW以外、どのポジションでもプレーしたことありますから。GKもありますしね。フレキシブルにプレーできますよ。今の僕の役割はリベロ。うまく機能してます。今の自分にとってはパーフェクトなポジションかな。(後ろから全体が見え)試合の流れを読んでプレーできる。中盤の方がもっと走らないといけないし、プレッシャーもより激しくなるので難しいですね」とコメント。現状ではボランチよりもリベロでのプレーが最適であると主張した。

もう1度、「25歳に戻りたいか」との質問には笑いながら「いいえ」と答えた。「僕は24歳でドイツに来ましたが、最初の3年間はマガト監督でしたからね。ハードなトレーニングでしたから。いい思い出ですけど、もう1回はいいです(笑い)」と当時を振り返りながら答えた。