【マジョルカ(スペイン)=高橋智行通信員】マジョルカのMF久保建英(18)がビリャレアル戦に出場し、4度目の先発で待望のスペインリーグ初ゴールを記録した。

2-1の後半8分にペナルティエリア外から左足を振り抜き豪快なゴール。

試合前にクラブのSNSインタビューで「自分のプレーでお客さんを楽しませ、全力でプレーする」と話したとおり、目に見える結果でホームを沸かせた。

前々節まで4試合連続のベンチスタートとなっていたが、前節バリャドリード戦で先発。0-3で敗れたものの、チームメートが累積警告で出場停止になっていたこともあり、2戦連続でのスタメン入りを果たしていた。

今夏にスペイン1部レアル・マドリードへ完全移籍し、マジョルカへ期限付き移籍で加入。10試合目の出場で待望の1発だった。9日にはクラブのSNSでのインタビューで「早く点を取れれば楽になると思う。意識しすぎずにチャンスで狙っていければ」と気負いなく語っていた。

1発目が出れば一気に上昇気流に乗るタイプだ。FC東京時代も今季の初得点までは10試合を要したが、そこから2戦連発、さらに1試合複数得点と大暴れした。成功体験があるからこそ、本人も「ずっと入らないわけじゃないので」と焦ることはなかった。

前節を終えてチームは17位と、まずは1部残留が1つの目標となる。「たくさん成長して、結果も内容も突き詰めていけたらいいかなと思います」と地に足をつける18歳。きっかけをつかむゴールだ。

試合後には帰国し、今回はA代表でなく東京五輪世代のU-22(22歳以下)日本代表の活動に合流する。17日には同コロンビア代表との国際親善試合キリンチャレンジ杯(広島)を控えている。同じA代表組で五輪世代に参加するMF堂安律らとともに、主力としてのプレーが期待される。