23日に予定されていたイタリア・セリエAの6試合中4試合が新型コロナウイルスの影響で延期された。22日にリーグが発表した。感染拡大を受け、同国ではコンテ首相が「ベネト州とロンバルディア州で日曜日(23日)に予定されている全てのスポーツイベントを中止する」と声明を発表。リーグが従った形となった。

感染者が多い日本や中国、韓国から遠く離れたイタリアでも社会問題に発展。カルチョの国で象徴ともいえるサッカー、セリエAにも影響が及んだ。緊急措置で、インテルミラノ-サンプドリア(ミラノ)、アタランタ-サッスオロ(ベルガモ)、ベローナ-カリャリ(ベローナ)、トリノ-パルマ(トリノ)が延期。対象は多くの感染者が確認され、同ウイルスによる初の死者が出たロンバルディア州とベネト州も含めた4試合。代替開催日すら決められない状況での発表だった。アウェーでのインテルミラノ戦で新天地デビューを目指していたサンプドリアDF吉田麻也の試合も含まれ、日本代表主将も、予期せぬ形で影響を受けた。

英BBC放送の電子版によると、イタリアでの感染者は79人で、死者は2人だという。一方で、Jリーグは21日に開幕し3日間で、J1だけで17万人超の観衆を集め、全試合が開催された。マスク着用を呼び掛けるなど、対策は取られているが、日本より感染者数の少ないイタリアでは早め早めの対策を取っている。