サッカーの世界的スーパースターで元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏が25日、ブエノスアイレス郊外の自宅で死去した。60歳だった。アルゼンチンのメディアが報じた。同氏は今月に入って体調不良を訴えてブエノスアイレス市内の病院に入院。3日に硬膜下血腫の手術を受け、主治医は明るい見通しを示していたが、アルコールの禁断症状が出るなど入院が続いていた。

同氏は1977年にアルゼンチン代表デビュー。W杯には82年スペイン大会から4大会連続で出場した。86年メキシコ大会は5得点でアルゼンチンを2度目の優勝に導いた。準々決勝イングランド戦では「神の手ゴール」や、鮮やかなドリブルを披露した「5人抜きゴール」など伝説的なプレーを連発し、「マラドーナのための大会」と呼ばれた。

現役引退後は、極端な体重増加により、しばしば体調不良が伝えられた。クラブチームの監督をへて、2008年10月にはアルゼンチン代表監督に就任。10年W杯南アフリカ大会は母国を率いて臨んだが、準々決勝で敗退した。