5月に行われるアジア・サッカー連盟(AFC)選出の国際サッカー連盟(FIFA)理事選挙(改選枠1)で、4選を目指すハマム理事(カタール)に手ごわい対抗馬が現れた。FIFA規律委員会副委員長などを務めるバーレーン協会のサルマン会長。AFCも「チェンジ」となるのか。

 AFC会長でもあるハマム氏は、過去2度の理事選は無投票で再選された。しかしAFCの運営には批判が高まっており、日本協会の小倉純二副会長(FIFA理事)は「これまでのハマム氏の仕事に対する信任投票となる」と指摘する。

 日本も問題視しているのはAFCの財政運用。U-20W杯でのアジア勢は1999年ナイジェリア大会で日本が準優勝して以降は不振が続いているが、会長は日本が求めるユース育成費の増額に消極的だ。財源も7割を日本企業の協賛金に依存。アジアCLの賞金増額などで台所事情は苦しいにもかかわらず、オイルマネーの獲得は進んでいない。

 関係者によれば、ハマム会長はAFC本部のあるマレーシアに外交官特権なども要求。本部は地元採用の優秀な人材が次々に去っているという。

 小倉副会長は「サルマン氏はフェアで有能。個人的にはサポートしようと思う」と話す。日本協会は、同副会長が会長を務める東アジア連盟と一体となってサルマン氏支持を打ち出す可能性もある。(共同)

 [2009年2月3日17時59分]ソーシャルブックマーク