国際サッカー連盟(FIFA)は9日、スイスのチューリヒで2011年の世界年間表彰式を行い、男子の世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール」はアルゼンチン代表の24歳、メッシ(バルセロナ)が受賞した。

 どれだけ称賛されてもおごらず、周囲への感謝を忘れない。「チームの仲間がいるからプレーができる」とさらり。史上最強とも評されるバルセロナを黙々と引っ張るメッシが、また栄誉に浴した。

 年間最優秀ゴール賞候補になった昨年3月のアーセナル(イングランド)戦で決めたゴールのように、スピードに乗った状態でも絶妙のタッチでボールをコントロールする技巧を持つ。さらにこの1年は大舞台での勝負強さに磨きがかかった。昨季の欧州CL準決勝では、宿敵Rマドリード(スペイン)から2点。決勝とクラブW杯決勝でも点を重ねた。

 受賞スピーチでは「この賞はシャビと共有したい。あなたは私と同じぐらい賞に値する」と最優秀選手候補に選ばれながら受賞を逃したチームメートをたたえた。