ブラジル上院は、2014年に同国で行われるサッカーW杯のスタジアムで酒類を販売することを容認する特別法案を可決した。地元メディアが10日伝えた。法案はルセフ大統領の署名後に成立する。販売を認めればファンが酔って過激化する恐れがあり、ブラジル国内では反対意見が根強い。
ブラジルでは、サッカーファン同士が試合会場内外で衝突し死傷者を出す事件が日常的に発生しており、スタジアムでの酒類販売を禁止する法律がある。しかし、「バドワイザー」で知られるビール会社をスポンサーに持つ国際サッカー連盟(FIFA)がブラジル政府に酒類販売を認めるよう繰り返し要請していた。
一方、特別法案では従来の国内法に基づき、W杯でも学生や年金生活者に対する入場券の半額販売を許可。FIFAは減収になるとして割引に難色を示していたが、酒類販売を認めさせる代わりに譲歩したとみられる。法案は既に3月に下院を通過している。
ブラジルW杯をめぐっては、スタジアム建設や交通網整備が遅れており、FIFAが再三、ブラジル側に懸念を表明している。


