19日の欧州チャンピオンズリーグ決勝で、Bミュンヘンが敗れたことを受けて、20日付独紙ビルトは「なんと苦く、なんと残酷で、なんと不必要なことか」と報じた。圧倒的に攻め、ほぼ優勝を手中にしていながら、「最後の最後で守備的なアンチサッカーを繰り広げたチェルシーの前に敗れた」と表現。「この敗戦はドイツ中にショックを与えた」とした。見出しには、PK戦の5番手で登場し、右ポストに当ててしまったMFシュバインシュタイガーのニックネームを出し、「シュバイニィ、僕らは君と一緒に泣く」。

 同紙によると、Bミュンヘンのへーネス会長は「言葉にするのは難しい。なぜ負けたのか説明がつかない」と話した。GKノイアーは「すべての状況が自分たちのためにそろっていた。失望はとても大きい。今日の試合を見て、誰がチェルシーが勝者になると考えただろうか。選手はみんな頭を抱えて控室に座っている」とコメントしていた。

 リーグ戦、ドイツ杯、欧州CLと「2位3冠」となり、これは02年のレバークーゼンと同じ“悲劇”と伝えている。