<イタリア杯:ローマ2-1インテルミラノ>◇準決勝◇23日◇ローマ

 インテルミラノDF長友佑都はまだ100%の状態ではなかった。それでもプレーには切れがあった。4日後のホームでのリーグ戦を見据え「日曜は90分できるだろうとドクターも言っていた。準備して次につなげたい」と手応えを口にした。

 後半開始で右MFに入り、高い位置取りで積極的に攻めた。半ばには長友の右からのパスが相手に阻まれた後のこぼれ球を味方選手がシュートし、GKに止められた。その後は左MFにポジションチェンジし、守備でも存在感を示した。

 アウェーゴールも奪った1点差の黒星。4月にホームで迎える第2戦で決勝へ進む望みは十分にあり「これで終わったわけじゃない。次がある」と冷静だ。けがの再発を警戒してフル出場を回避し、完全復調へ好感触を得られた満足感もにじませた。2月6日に控える日本代表のラトビアとの強化試合に向けても心配はなさそうだ。