日本代表も参加しているコンフェデレーションズ杯開催中のブラジルで17日、コンフェデ杯や1年後に迫ったW杯開催による国費の無駄遣いなどに反発するデモが拡大した。ロイター通信によると、首都ブラジリアなど各都市で市民計約20万人が参加し、過去20年間で最大規模のデモとなった。

 月末まで続くコンフェデ杯の大会運営を危ぶむ声も強まっており、W杯や2016年のリオデジャネイロ五輪を控えるルセフ政権は治安対策強化が急務。市民の不満の根源は食料品価格の高騰で、インフレへの早急な対策も迫られている。国際サッカー連盟(FIFA)は「地元政府を信頼している」としており、静観の構えだ。

 今月2日に、最大都市サンパウロで公共交通機関の運賃が値上げされたのをきっかけに起きたデモが他都市に波及。15日開幕のコンフェデ杯やW杯に政府が投じている巨額資金を、教育や貧困対策に回すよう求めるデモも起きて一体化した。

 ブラジリアでは17日夜、デモ隊数百人が国会の屋根に上ったほか、リオではデモ隊が市内中心部で車両に放火し、規制線を破って州議会庁舎に乱入。催涙弾を発射した警官隊に投石で応戦するなど小競り合いが続いた。