<イングランドリーグ杯:アーセナル1-1(4PK3)ウェストブロミッジ>◇3回戦◇25日◇ウェストブロミッジ

 アーセナルで初めて先発として戦った公式戦で、20歳のFW宮市亮は「勝ち切れたのは良かった」とチームのPK勝ちを喜んだ。自身のプレーについては「納得していない。全体的にミスが多かったし、あまりインパクトを残せなかったと思う」と残念がった。

 左の攻撃的な位置で前半は好クロスを送る場面もあったが、思い切った動きは徐々に影を潜めていった。プロになって初めてという延長終了までの120分間のプレーで「下半身が全部つってしまった」と持久力不足も露呈した。

 アーセナルではイングランド代表のウォルコットなど攻撃陣にけが人が続出し、本人にとっては大きなチャンスが訪れている。ベンゲル監督は「若手はけが人がいる間にチャンスをつかみ、実力を示さなければならない」と奮起を求める。

 「(主力が)けがをしている間はチャンスがある」と言い続ける宮市だがこの日は与えられた大きな好機を生かせず、表情はいまひとつさえなかった。