日本がW杯で戦うコートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレ(30=マンチェスターC)が英BBCの独占インタビューに応じ、「正直に言って、自分がアフリカ人だから、世界最高の選手の1人だと認識されていない」と、人種差別があることを示唆した。

 英BBCの公式サイトによると、今季プレミアリーグで18ゴールを挙げているY・トゥーレは、代表でのチームメート、FWドログバ(ガラタサライ)やカメルーン代表FWエトー(チェルシー)らも不当に低い評価を受けていると主張。「我々が良いプレーをしても、メディアは取り上げない。我々がなりたいような地位を築くことができない」と、メディアの報道内容に問題があると指摘した。

 Y・トゥーレは、バルセロナ時代のチームメート、シャビやイニエスタについて「彼らの攻撃面だけ報道され、守備でのミスは見逃される。一方、自分は守備での失敗ばかり報じられる」と主張。メッシについても「アフリカでもみんな『彼を知ってるよ』という。でも欧州では『Y・トゥーレって誰?』となる」と不満を漏らした。

 Y・トゥーレは候補にノミネートされている英PFA(プロフットボール選手協会)のMVPに選出されなかったらと問われると「もちろんがっかりするよ」とし、「でも僕はアフリカ人であることをとても誇りに思っている。アフリカ人もヨーロッパや南米の人たちと同様に素晴らしい選手になれることを世界に示したい」と意気込んだ。