仏レキップ紙は15日、財政上の問題でランスのフランス1部昇格が無効となったことを報じた。この報道によると、ランスは来シーズンも同2部でプレーすることになった模様で、同クラブに代わって昨シーズンの同1部を18位のソショーが、残留となる。

 昨季、同2部で自動昇格圏内の2位に入ったランスは、2014-15年シーズンの同1部昇格を決めた。しかし、DNCG(フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する組織)は先日、同クラブの2014-15年シーズンに向けた予算が、リーグ機構側の定める基準を満たしていないことを理由に昇格を無効にすると通告していた。

 同クラブのジェルベー・マーテル会長は、クラブのオーナーを務めるアゼルバイジャン人実業家のハフィズ・マフマドフ氏が、今後、数日以内に1000万ユーロ(約14億円)を送金する予定があり、その追加資金でこの問題が解決される見込みであるとの見解を述べていた。だが、マフマドフ氏はその後も送金を行うことはなく、今月初めにはアゼルバイジャン国内で逮捕されていた。(逮捕理由は不明)

 そして、DNCGは15日にランスの同1部昇格取り消しを正式に発表した。なお、この発表を受けてランスは、フランス国立オリンピック・スポーツ委員会に訴える方針を明らかにしている。【超ワールドサッカー】