MF香川真司が所属するマンチェスターUのファンハール新監督が昨季7位に沈んだ名門再建に動きだした。17日に英マンチェスターでの就任記者会見で「自分にとっての挑戦は常に1位になることだ」と述べ、香川ら選手の見極めが最優先になると強調した。

 62歳の指揮官はW杯ブラジル大会で母国オランダを3位に導き、息つく間もなく新天地で再出発した。成績不振で事実上の解任となったモイズ前監督を引き継ぎ、昨季終了まで選手兼任の暫定監督としてチームを束ねて引退したギグス氏とタッグを組む。「わたしは民主的で親身になって話を聞く監督だ。自分の哲学を伝え、期待に応えたい」と自信を示した。

 偉大なファーガソン元監督の存在にも触れ「確固たる哲学の持ち主で数多くのタイトルを獲得した。自分も同様のことを成し遂げたい」と意気込み、主将候補については「全員が候補だ。重要なことなので時間をかけて決めたい」と語った。

 チームは8月16日のシーズン開幕に向け、7月下旬から米国遠征に入る。