19日付独ビルト紙は「W杯がドルトムントをチャンピオンにする?」という記事を掲載。ドイツの優勝に貢献したミュラーやラーム、ゲッツェらのいるBミュンヘンではなく、今季はドルトムントの活躍に期待ができるとした。

 その理由として、同紙がまず挙げたのがモチベーションの問題。ドルトムントのW杯組、DFドゥルム、MFグロスクロイツ、DFギンター、GKワイデンフェラー、GKランゲラクの5人は出場機会がないまま大会を終えた。チームマネジャーのツォルク氏が「彼らもプレーさせるべきだ」と怒るほど。だが控え選手としてのフラストレーションは、今シーズンの大きなモチベーションとなる可能性がある。

 また体調面では、ドルトムント勢の疲弊が少なく、クロップ監督の計算が立つ。Bミュンヘン勢が全員合わせて4812分出場しているのに対し、ドルトムントは1154分。単純計算でBミュンヘンは4倍以上の負荷を抱えていることになる。

 Bミュンヘンはこれまでも大きな大会後のシーズンは苦戦している。過去24度のリーグ優勝を誇るが、W杯後のシーズンでの優勝はわずかに3回。74年W杯でドイツが優勝した後のシーズンではなんと10位に終わっている。