独ビルト紙が25日付で、フランクフルトに所属するMF乾貴士(26)について「変わった」と報じた。通訳を外し、ドイツ語を理解して、笑うことが多くなったという。練習では全力で競り合いにぶつかり、吹き飛ばされることがなくなったと高評価している。

 そして今季から、新しい役割が課されたという。昨季は左MFでプレーしていたが先発はほとんどなく、ベンチかスタンド生活が続いていた。それが、今季から指揮をとるトーマス・シャーフ新監督は、乾をFWにコンバートした。スポーツディレクターのブルーノ・ヒュブナー氏は「監督は彼のことを、よりFWとしてみている」と明かしたという。

 早速、練習でもゴールを量産している。チームメートのDFマルコ・ルスは「おそらく去年は早い段階であきらめてしまっていたようだ。でも今は新しい監督の下で、新しいチャンスにチャレンジしようと戦っているね」とコメントしている。

 ビルト紙は、シュツットガルトでくすぶっていた日本代表FW岡崎慎司が、マインツに移籍後、FWとして爆発した例を引き合いに、「乾の新しい役割はうまくいくかもしれない」としている。