チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督(51)は、今夏にマンチェスターUへ移籍したイングランド代表DFルーク・ショー(19)を、大金をはたいてチェルシーに加入させていたら、クラブを「殺していた」かもしれないと話した。26日付の英紙サンが報じた。

 マンチェスターUは、ショー獲得のために3200万ポンド(約56億7000万円)を費やした。同選手はサウサンプトンでわずか62試合にしか出場していないが、マンチェスターUから週給10万ポンド(約1770万円)が支払われるという。

 この金額に対してモウリーニョ監督は、チェルシーでは19歳の少年に大金を支払うことを拒否したという。「もし、我々が19歳の少年に言われた額を支払っていたら、ファイナンシャル・フェアプレーの観点から私たちの安定性を殺すことになる」と、実績のある選手以外に大金を支払っていたら健全なクラブにはならないことを主張した。

 また、「(若手に大金をつぎ込んだら)控室での安定性も失うだろう。他の選手たちから不満がでる。『僕は200回も試合に出て、タイトルも取っている。なのに何で19歳の少年よりも僕の給料の方が少ないの?』って言う話しになる」とコメント。さらに「そういうのはクラブ内のバランスを崩すことになる。絶対に受け付けない」と、今後も多額を費やして若手を獲得しないことを示唆した。