16日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)のリバプール-ルドゴレツ戦で、ユニホームの色が両チームともにそれぞれ全身赤(リバプール)と緑(ルドゴレツ)だったため、テレビを観戦していた色覚障害(主に赤系統や緑系統の色の弁別が困難)の人たちから苦情が出たと、18日付の英紙サンが報じた。

 この試合を英国の民放ITVが放送。観戦した人は「緑色のピッチ、緑色と赤色のユニホーム、全てが同じに見える。頭が浮いているみたいだった」とツイッターに書き込んだ。さらに「悪夢みたいだ。頭が痛い」とツイートする人もいたという。

 今回の件で、色覚障害という病気を多くの人に認知してもらうための活動をしているワードさんは「苦しんでいる人たちは大抵の場合、無視される。苦情が出てきたことは私たちにとって驚きではない」と、色覚障害者に配慮がないことを嘆いた。

 また、イギリスでは色覚障害の割合は、男性で12人に1人、女性では200人に1人と言われている。