欧州選手権予選で、W杯ブラジル大会優勝のドイツがアイルランドと1-1で引き分けた。15日付のビルト紙は「ドイツ代表の雰囲気はどこまで悪いのか?

 過去最悪の予選リーグのスタートとなった」と手厳しく報じた。

 ドイツは3日前にポーランドに0-2で敗れたばかり。アイルランド戦ではMFクロースのミドルシュートで先制しながら、後半ロスタイムに同点弾を許した。DFボアテングは「今の状況を真剣に認識して、目覚めないといけない。これからのゲームすべてに勝たないと」と話したという。

 同紙は「もはやW杯優勝を果たしたチームではない」とした。W杯でベテラン勢として主軸を担ったDFラーム、FWクローゼ、DFメルテザッカーが代表を引退した。さらにMFシュバインシュタイガーとMFエジルは負傷。ボアテングは「今日(の敗戦)は自分たちのせいだ。試合終了間際に簡単にボールを失い、あんなゴールを許してしまう。あれは集中力の欠如でしかない。あってはならないことだ」と話した。

 また、新たに代表に招集された若手に苦言を呈した。「確かに若いチームではある。でも1番若い選手でもすでに欧州チャンピオンズリーグ出場の経験がある。ボールをもっとクリアーに自分たちで保持するか、しっかりとクリアしないと。なんとなくじゃダメなんだ」と言及している。

 一方で同紙は、敗戦で分かった良かった点にも言及。「ポジティブだったのは、試合後に誰も言い訳をしなかった点だろう。言い合いをしたり責任をなすりつけたりといったシーンはなかった」。GKノイアーは「とても腹立たしい。すべてをうまくコントロールしていたのに、最後の最後で同点に追いつかれてしまった。でもあれはアンラッキーなことではない。自分たちのせいだ」と責任を明らかにしていたという。