ソニーが、2007年から務めていた国際サッカー連盟(FIFA)の主要スポンサーを、8年間の契約期間が満了する14年12月末をもって降りる方向で検討していることが25日、分かった。巨額費用を伴うスポンサー契約の更新を見送り、構造改革による業績の立て直しを急ぐ。

 ソニーは総額330億円を投じ家電製品などの分野のスポンサーを務めていた。契約期間中に南アフリカとブラジルでW杯が開かれ、新興国での認知度向上など一定の成果が出たと受け止めている。

 ソニーはスマートフォン事業の不振を主因に、15年3月期の連結純損益が2300億円の赤字に陥る見通しだ。株式の年間配当も上場以来初の無配を決めている。