国際サッカー連盟(FIFA)は19日、モロッコで開いた理事会で、2018、22年ワールドカップ(W杯)招致疑惑に関して倫理委員会の調査部門がまとめた報告書を法的に可能な範囲で公開することを決めた。

 FIFAは既に開催が妥当と結論を下しており、ブラッター会長はこの日、開催地決定の再投票は行わないとの方針を表明した。

 調査部門を率いていたガルシア氏がまとめた報告書について、FIFAはこれまでプライバシーの問題があるとして非公開の方針を示していた。

 11月には倫理委員会裁定部門トップのエッカート氏が報告書に基づく声明を出し、18年ロシア、22年カタール大会の開催を妥当としたが、ガルシア氏がこれに異議を唱えた。

 ガルシア氏はその後、FIFA上訴委員会へ訴えたが、これを退けられたことなどを受け、17日に辞任していた。