ヘルタは、14年夏から加入したFW原口元気(23)の私生活などの現状を、クラブ公式サイトで紹介した。

 同サイトでは移籍して半年の原口の現状について「ベルリンという街での生活は思っていたよりも簡単ではなかったと思うが、クラブやチームメートの助けもあり、慣れるまでにそこまで時間はかからなかった」と、ドイツでの生活に順応できていると明かした。また、原口のドイツで好きな料理はアスパラガスだという。「心配があった時には好きなアスパラガスを注文する。お気に入りを見つけたことがドイツでの生活を楽にしたと、原口は思っている」とつづった。

 しかし、ドイツでのプレーになじむのは難しく、原口は「大きな目標だったブンデスリーガになじむのは思っていたより難しかったし、困難だった。フィジカルがより強調され、戦術もJリーグと比べると巧みなものが多い」と話した。

 現在、週に3回ドイツ語を習っている原口は「(ドイツ語は)難しい言葉。でも全力で頑張る」とドイツ語の習得にも力を入れているという。だが、まだ上手にドイツ言を話せず、日本人のタカダ・カツトシ氏を通訳として現在、トルコのべレクで行われた合宿に帯同。原口は「もう1人の日本人がいてくれてうれしい。大きな助けになる」と話している。

 タカダ氏は原口にとってだけではなく、同僚のMF細貝萌(28)にとっても助けになることを、クラブは期待している。「細貝はこれまで原口のために通訳も務めていた。しかし、おそらく通訳は細貝にとって負荷になっていたのかもしれない。今季前半戦、細貝は彼が本来持つボール奪取の強さを見せることが少なかった。タカダ氏の存在が、細貝は再び調子を取り戻し、原口はブンデスリーガへ順応するこの手助けとなる」と明かした。

 ルフカイ監督は「細貝はファンタスティックなメンタリティを持っている。また、我々にとって重要な選手になる」と話す。ただ後半戦開幕となるブレーメン戦は累積警告で出場停止。一方の原口は負傷中のベンハティラ、ベーレンスに代わり、練習試合で両サイドで起用されている。同監督は原口の機動力と器用さを褒めており、ブレーメン戦ではスタメン起用が濃厚だという。