<セリエA:インテル2-0パルマ>◇最終節◇18日◇パルマ

 王者インテルが、復活したエースの2発で3連覇を果たした。パルマ戦の後半、途中出場したFWズラタン・イブラヒモビッチ(26)が17、34分と立て続けにゴール。2-0の勝利で、クラブを16回目の優勝へと導いた。また、21ゴールの33歳ユベントスFWデルピエロが、初の得点王に輝いた。

 最後はやはり、イブラヒモビッチだった。後半6分、MFセザルに代わって途中出場。11分後、左サイドを突破したスタンコビッチのクロスを受け、右足でゴール右へ蹴り込んだ。そして34分、今度はDFマイコンのクロスを左足で押し込んだ。鮮やかな復活劇に、見守る者すべてが感嘆の声を上げるしかなかった。

 スタンコビッチは「長い間休んでいたのに、いきなり2点だなんて。本当にすばらしい」。左ひざの負傷に悩み、3月下旬から1カ月半も離脱した。母国スウェーデンへ戻り、治療に専念。エースを欠いたチームはそれまでの勢いを失った。4日のミラノ・ダービーに1-2と敗れ、続く格下シエナとも痛恨のドロー。優勝目前での足踏み状態に業を煮やしたモラッティ会長は「勇気がない」と批判し、一枚岩だったチームは揺らいだ。そんな苦境を復活したエースが救った。

 試合終了のホイッスルとともにピッチに乱入したファンから、イブラヒモビッチはもみくちゃにされ、祝福された。今季1試合平均0・65点(26試合17点)は、得点王デルピエロの0・57点(37試合21点)よりも上。群雄割拠のイタリアで、絶対的なエースを持つインテルが黄金期に入った。(波平千種通信員)