<イタリアスーパー杯:インテル2-2ローマ(PK6-5)>◇24日◇ミラノ

 セリエA開幕を1週間後に控え、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督(45)が早くもイタリアで初タイトルを手にした。延長2-2からのPK戦に6-5と勝利を収めた。ポルト、チェルシー監督時代からのホーム戦無敗記録を102に伸ばし、リーグ4連覇へ死角は見当たらない。44年ぶりの欧州チャンピオンズリーグ優勝も視野に「モウリーニョ・マジック」が欧州地図を塗り替えそうな気配だ。(波平千種通信員)

 イタリアのシーズン到来を告げるスーパー杯で、モウリーニョ監督がインテルに最初のタイトルをもたらした。PK戦7人目のサネッティのシュートが、ゴールネットを揺さぶる。同監督は「イタリアではいいサッカーが、もうないと言われているが、今日は4点も入る見応えあるショーだった。英国のスーパー杯や欧州CLでPK負けした。大きなタイトルをPKで勝ち取ったのは初めてだから、うれしい」と喜んだ。

 一丸となってのPK勝ちこそが、モウリーニョ色の証明だった。就任早々、同監督はオフ中の選手たちに電話をかけて自己紹介し、自らの哲学も解説した。左肩の脱臼癖があったキブには手術の段取りを手配し、当日に見舞いにも訪れた。チーム始動日に選手は、ロッカー室で互いにモウリーニョ監督との「逸話」を披露し「お前もか」と笑い合った。勝利の裏には、この人心掌握術があった。

 「イタリアは最高の戦術を必要とするリーグ。自分を試す舞台だ」とモウリーニョ監督。リーグ4連覇、悲願の欧州CL制覇へムードは高まった。