チェルシー痛恨ドロー敗退危機/欧州CL
<欧州CL:ボルドー1-1チェルシー>◇26日(日本時間27日)◇1次リーグ◇A組◇フランス・ボルドー
お家騒動に揺れるチェルシーがボルドーと1-1で引き分け、1次リーグ敗退の危機にさらされた。決勝トーナメント(T)をかけた大事な一戦を前に、FWディディエ・ドログバ(30)のインテル移籍騒動が浮上。完全に集中力をそがれたチームはボルドーの猛攻に遭い、勝ち点1をつかむにとどまった。A組2位に転落した上に、退場処分でMFランパードの最終節クルージュ戦停止も決定。悲劇の準優勝から雪辱を誓うチェルシーが、早くも苦境に立たされた。(春日洋平通信員)
アウェーで1点を守り抜く「チェルシーらしさ」はなかった。1点リードの後半38分、CKからあっけなく同点ゴールをたたき込まれた。ニアへ飛び込んだボルドーMFディアラに誰1人として競り合うことなく、ただ見送った。続く同41分には、ランパードがこの日2枚目の警告で退場。チームは冷静さを失い、完全に混乱していた。
英各紙は、24日夜にドログバのメンデス代理人とインテルの技術役員ブランカ氏が、ロンドン市内で面談したことをすっぱ抜いた。試合前日会見では、フェリペ監督にドログバの移籍に関する質問が集中。「彼と一緒に寝ているわけじゃない」と、冗談で返していた同監督だったが、ついには「私は警察官じゃない。ただの監督だ」と逆ギレ。事の重大さを露呈してしまった。
この一件は名将の一手に狂いを生じさせた。激しいフィジカル戦を挑むボルドー相手なら、本来ドログバの先発起用が有効だが、厳格な同監督は渦中のエースをあえてベンチに座らせた。序盤から後手に回ったチェルシーの前半シュートはゼロ。先制直後の後半18分にようやくドログバを投入したが、歯車の狂った攻守は元に戻らなかった。
これで1次リーグ突破を最終節クルージュ戦に託すことになった。大黒柱ランパード抜きの中、引き分ければ、ボルドーの結果次第で敗退となる。フェリペ監督は「勝てないと思っているようなら、私はとっととブラジルへ帰るべきだ。運命は自分たちの手中にある」。指揮官は強がったが、毎度おなじみのお家騒動に、また巨人チェルシーの足元が揺らぎ始めた。
[2008年11月28日8時26分 紙面から]
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