<サンパウロ州選手権:パルメイラス1-1コリンチャンス>◇8日◇サンパウロ

 元ブラジル代表のコリンチャンスFWロナウド(32)が復帰後初ゴールを挙げた。後半18分から途中出場し、ロスタイムにCKからヘディングでゴール、1-1の引き分けに持ち込んだ。ACミラン在籍時の昨年2月13日リボルノ戦で左ひざの重傷を負ったが、引退危機を乗り越え今月4日のブラジル杯でカムバック。この日が復帰2試合目で、ゴールは昨年1月13日ナポリ戦以来だった。(エリーザ大塚通信員)

 「フェノーメノ(怪物)」と恐れられたロナウドが復活した。1点を追う展開で、ロスタイム突入から3分目。右CKからクロスがファーポスト際に上がる。相手DFの背後から、ふっくら感の残る体で跳ね上がった。頭でとらえたボールは、ゴールに勢いよく飛び込んだ。

 ここからが「お騒がせ男」の本領発揮だ。野獣のように雄たけびを上げながら広告看板を軽やかに跳び越え、ゴール裏のサポーターまでダッシュ。そのままフェンスによじ登った。そこへ仲間、サポーターが次々と殺到。推定90キロ超の重量FWの勢いに耐えきれず、鉄柱は折れ曲がり、一部フェンスが崩れ落ちた。

 警官隊が駆けつけ、ロナウドの周辺をマイクを持ったメディアが取り囲む。イエローカードを提示された怪物は「とても申し訳ない。でも、感情を抑えきれなかったんだ」とコメントすると再びピッチに戻った。

 昨年2月に左ひざの重傷を負い、ミランから解雇され、引退危機に陥った。地道なリハビリを乗り越え、母国で再起。そして昨年1月13日のナポリ戦で2得点して以来、420日ぶりのゴールを挙げたのだから、無理もなかった。落ち着きを取り戻したロナウドは「慌てたよ。フェンスのもろさを考えれば、無謀なことをしたもんだ」と笑った。

 Rマドリード時代の恩師だった敵将ルシェンブルゴ監督は「主審もロナウドにゴールを取らせたかったんだろう。うちのエリア付近のFKばっかり取ったんだからな」。敵も味方もなかった。居合わせた誰もが「怪物復活」を喜び、祝福した。

 [2009年3月10日7時54分

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