傷心のエスパニョールMF中村俊輔(31)の「心のケア」へ、協会トップが直接激励に出向く。日本サッカー協会の犬飼基昭会長(67)が12日、「エスパニョールに顔を出すのがいいと考えて、日程を調整している」と、今月末に予定される欧州視察で、真っ先にエスパニョールを訪問することを明かした。

 8日にチームメートのDFハルケ主将が心不全で急死(享年26)したことで、中村が精神的なショックを受けたという情報は日本協会にも入っている。この日、クアラルンプールでのアジアサッカー連盟(AFC)の会議から帰国した犬飼会長は「俊輔と顔を合わせ、声をかけてやりたい。彼はハルケ選手の隣の部屋にいたと聞いた。非常にショックなことだったろう」と話した。

 同会長は27日に日本を出発し、29日にマンチェスターU-アーセナル戦(マンチェスター)、30日にRマドリード-デポルティボ戦(マドリード)を観戦後、31日にバルセロナの下部組織を視察する予定だった。エスパニョール行きは予定に入れていなかったが、中村を勇気づけるため急きょ、31日に足を伸ばすことを決めた。「協会の会長として向こうの会長にあいさつし、代表への協力も合わせて要求したい」とリブレ会長との面会も希望した。

 一方で原強化担当技術委員長も、エスパニョールの22日の親善試合ジローナ戦(アウェー)を視察し、中村と面談する意向を示した。ハルケ選手急死の混乱から、試合の開催は微妙だが「本当に大変なことが起こったわけだから。クラブはもちろん俊輔にも連絡を取れたらと思っている」と話した。新天地のエスパニョールでは専属通訳もつかず、言葉の壁とも戦う中村にとって、協会トップ2人の訪問は何より大きな力となりそうだ。【村上幸将】

 [2009年8月13日8時40分

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