<オランダリーグ:ユトレヒト2-2VVV>◇16日◇ユトレヒト

 VVVの日本代表MF本田圭佑(23)が、日本人初の欧州リーグ開幕3戦連続ゴールをマークした。ユトレヒトとのアウェー戦に先発出場。前半3分に先制点をアシストすると、1-2の後半33分には同点のミドルシュートを決めて、チームに貴重な勝ち点1をもたらした。開幕3試合で4得点2アシストの大活躍。8月末の移籍期限を前にビッグクラブへの移籍をめぐって、一層騒がしくなりそうだ。

 スーパーミドル弾で、またしても苦境のチームを救った。後半33分、本田はゴールまで約30メートル地点でパスを受けると、マーカーを左方向へのステップで軽くかわし、すぐさま得意の左足を振り抜いた。十分に体重が乗った一撃が、ややカーブしながら、高速で敵陣を貫く。完全に意表を突かれた相手GKが、形ばかりの横っ跳びをみせるのをあざ笑うように、ボールはゴール右隅に突き刺さった。【エリーヌ・スウェーブルス通信員】

 本田は前半3分、スルーパスで相手の最終ラインを崩し、FWカラブロの先制弾をアシスト。好調な上位クラブに押されっぱなしの苦しい試合を、日本人司令塔が左足で強引にドローに持ち込んだ形となり、開幕2戦連続で1-0勝利を挙げた鉄壁のユトレヒト守備陣も、思わず天を仰いだ。

 3試合で4得点のゴールラッシュで、試合終了時点ではアヤックスのFWスアレス(5得点)に次ぐ、リーグ得点ランク単独2位に浮上。極東から来た金髪の「助っ人」は、100年以上の歴史を誇るオランダリーグに旋風を巻き起こしている。VVVのあるクラブ幹部は、今週中にもPSVもしくはアヤックスとの本田の移籍交渉がまとまる可能性を示唆した。

 [2009年8月17日8時37分

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