<セリエA:カターニャ2-1カリアリ>◇18日◇カターニャ

 カターニャの日本代表FW森本貴幸(21)が、チームに今季初勝利をもたらす決勝アシストを決めた。ホームでのカリアリ戦で、1-1で迎えた後半11分から今季初めて途中出場。同43分に右サイドから絶妙なクロスを上げて決勝点を演出した。日本での代表3連戦を終え、16日にチームに合流したばかり。今季2度目のベンチスタートとなったが、疲労を感じさせない鋭い動きで、2-1勝利の原動力になった。

 5戦連続の引き分けが濃厚になった後半43分、森本が敵陣右サイドの深い位置でボールを受けた。すぐにDF2人がついたが、冷静に相手の動きを見てマークを外してセンタリング。絶好のボールをMFマルティネスが頭でゴールにたたき込んだ。今季リーグ戦8戦目で待望の初白星を呼ぶアシスト。試合終了の笛が鳴ると、森本はベンチに退いていたFWマスカラと抱き合い、仲間たちと円陣をつくって喜びを爆発させた。

 日本代表での3連戦からイタリアに戻り、16日にチームに合流したばかり。それでも「先発で呼ばれれば行こうと思っていた」と体調には自信があった。森本は後半11分にFWマスカラに代わって出場。シュートチャンスを狙うだけでなく、日本代表でのプレーのように相手を追いかけて、前線へボールが出る前にカットするなど守備にも貢献。アシストの場面には「同点だったので点を取ることだけ考えた。自分でシュートを打つのは難しかったので、何も考えずクロスを上げることだけ考えた」と振り返った。

 日本代表では10日のスコットランド戦で初出場、14日のトーゴ戦では初先発で初ゴールを決めた。イタリアに戻ったカターニャの空港では「(日本代表戦を)楽しめた。カターニャでプリマベーラ(ユースチーム)デビューした時のような感じだった」と話した。疲労は残っているが、気持ちもリフレッシュして、この試合に臨んでいた。

 日本代表初ゴールは、カターニャのテレビでも繰り返し流された。「本当ですか?

 いいですね。そう知ってうれしいです」と日本では見せなかった心の底からの笑顔を見せた。第2の故郷のカターニャで実績を積み重ねることが、代表のレギュラー定着への足固めにもなる。【猪野真美子通信員】

 [2009年10月19日9時28分

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