<プレミアリーグ:リバプール2-0マンチェスターU>◇25日◇リバプール

 リバプールが、首位のマンチェスターUを2-0と破った。22年ぶりの公式戦4連敗という苦境に、股(こ)関節痛で離脱していたエースFWフェルナンド・トーレス(25)が痛み止め注射を打って強行出場し、後半20分に先制ゴールを奪った。終了間際にFWヌゴグも加点し、大黒柱のMFジェラードを負傷で欠く中、大きな勝利をつかんだ。リバプールは5位に浮上、敗れたマンUは2位に後退した。

 リバプールの「ギャンブル」が当たった。後半20分、F・トーレスがスルーパスに鋭く飛び出した。マンUのファーディナンドに体ごと激しくぶつかられたが、びくともせずに突進。強烈な右足シュートをゴールに突き刺し、均衡を破った。歓喜に沸き上がるホームサポーター。エースの一撃がチームに勇気を与え、終盤の相手反撃をしのいで勝ち点3をもぎ取った。

 9月26日のハル戦以来、実に1カ月ぶりの勝利だ。F・トーレスは「とても大きな勝利になった。タイトルを争う上でも勝ち点3が必要だった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。股(こ)関節を痛め、ここ2試合は欠場。得点源不在が響き、チームは87年以来の4連敗を喫した。そこへジェラードまで股関節痛で離脱。苦肉の策として、ベニテス監督はエースの強行出場という手を打った。

 両軍1人ずつ退場者を出す大熱戦を制し、同監督は「フェルナンドの状態は80%。出場させるかどうか迷った。まさにギャンブルだった」と話した。F・トーレスは今季9試合目の出場でリーグトップの9点目。頼りになる男のゴールで、暗闇続きだったリバプールの視界が再び開けた。

 [2009年10月27日8時43分

 紙面から]ソーシャルブックマーク