俊輔ペットボトル投げつけた/スペイン
<スペインリーグ:エスパニョール1-1バリャドリード>◇1日◇バルセロナ
【バルセロナ(スペイン)=山本孔一通信員】エスパニョールの日本代表MF中村俊輔(31)が、1日のバリャドリード戦でまたも出場機会を与えられなかった。10月の日本代表戦後は、公式戦4試合で出場はわずか2試合だけ。ロスタイムの失点で1-1のドローに終わった試合後、スタジアムで照明が落ちるまでランニングなどを繰り返した。セルティック時代にはない経験のいら立ちからか、水を飲んだ後、地面にペットボトルを投げつける場面もあった。
試合後のピッチで、中村は1人でランニングを始めた。5周ほど走り、次はダッシュを繰り返した。照明が落ちるまで約30分、持て余した体にムチを入れた。日本人ファンから「壁を乗り越えろよ」と声が飛ぶも、下を向いて走り続けた。給水した際にはペットボトルを地面に投げつけ、いらだちをあらわにした。クラブ関係者にうながされ、ロッカールームへと消えた。
中村 出なかった時とか、時間が短い時とかは、物足りないから体が動く。レジーナの時も試合に出られない時があったけど、そういう時間を有効に使えれば…。いろんな幅を広げられる時間だから、下を向いているのはもったいない。
言葉の一つ一つを、自らに言い聞かせるように話した。昨季まで過ごしたセルティックでは、少々のケガでもプレーした。しかし今は体調がよくても出場できない苦しみにあえぐ。日本代表戦から戻り、4試合中2試合はベンチ。残り2試合も先発しても後半10分までに代えられた。中村には「迷い」が生じている。
中村 自分の持っているものを消してどうこうというのはないけど、多くのことを望まず、どこかで…。センタリングなら、正確性だけ求めていったほうが結果につながる感じがする。我慢強く辛抱、忍耐力だと思う。どこかで中を向いてスルーパスを出し、1点でも誰かが決めてくれれば、パッと変わると思う。
自分の実力を発揮できず、出場機会も次第に失われつつある。新天地と思い描いていた夢の地で、日本の大黒柱がもがいている。
[2009年11月3日8時18分 紙面から]
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