<欧州CL:マンチェスターU3-3CSKAモスクワ>◇3日◇1次リーグB組◇マンチェスター

 待望の第1子が誕生したFWウェイン・ルーニー(24)が、マンチェスターUを4季連続の決勝トーナメント(T)進出に導いた。ホームのCSKAモスクワ戦で、1-3とリードされた後半13分から出場。2-3のロスタイム、ドローに持ち込むアシストを記録し、B組2位以内を確定させた。

 ルーニーの熱い心意気が、チームの危機を救った。妻コリーンさん(23)の出産に立ち会い、前日から極度の睡眠不足。それでもピッチに立てば関係なかった。ドリブル突破やシュートで相手を脅かし、悪い流れを変えた。そして1点差で迎えたロスタイム。自らボールをキープし、フリーとなったMFバレンシアに正確なパス。シュートは相手選手に当たったもののコースが変わり、ゴールイン。土壇場で追いついた。

 ファーガソン監督は「ウェインはエネルギーと自信に満ちあふれていた。温存したかったが、彼の攻撃が必要な状況だった。しっかり貢献してくれた」とたたえた。

 ルーニーは1日から病院に付き添い、試合前日の2日午後2時20分、待望の長男「カイ・ウェイン・ルーニー」が誕生した。新たな家族を得た興奮から寝付けなかったが、3日午前10時に家族そろって退院すると、いったん自宅へ戻り、すぐにチームへ合流した。

 ファーディナンド、ビディッチのセンターバックコンビが負傷でそろって欠場。チームは万全ではなかった。それでも当初ファーガソン監督は欠場させる考えだったが、ルーニー本人が志願のベンチ入り。DFエブラは「彼は心底、試合に出たがっていた。ゴールで祝いたかったんだ」と明かした。カイ君の誕生直後には、チームメートに「写メール」を送り、歓喜した。目の下に「クマ」をつくりながら、3日越しの大奮闘。一家の大黒柱となったルーニーが、チームの大黒柱としても力を発揮した。(春日洋平通信員)

 [2009年11月5日8時6分

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