<スペインリーグ:ヒホン1-0エスパニョール>◇8日◇ヒホン

 エスパニョールMF中村俊輔(31)が、レギュラー奪回への糸口をつかんだ。アウェーのヒホン戦に後半10分から途中出場。FKの場面では自ら名乗りを上げて直接ゴールを狙い、ボールを持てば積極的にドリブルで仕掛けた。チームは0-1で敗れ、リーグ戦の負けなしは7試合連続でストップしたが、今後につながる好感触を得た。中村は10日に予定していた日本代表合流を13日に遅らせ、11日のスペイン国王杯4回戦ヘタフェ戦に出場する。

 中村が自らの殻を破った。後半21分にMFルイス・ガルシアが敵陣ゴール前中央やや右、約25メートルの位置で倒された。同選手のもとにMFデラペーニャ、同イバン・アロンソが歩み寄る。そこへ遅れて、中村が割り込んだ。短いやりとりの後、腰に手をやり、ゴールを見据えたのは中村だった。壁を左から巻いて低く鋭いボールでファーポスト際を狙った。シュートがやや中へ入ったため、GKがキャッチ。初得点はならなかったが、自己主張の強いチームメートを脇にやり、我を貫いてゴールに向かった。

 中村

 イバン・アロンソに何度もお願いして蹴らせてもらった。外から巻いてファーポスト下を狙ったんだけど、ボールがぬれていて難しかった。

 後半18分には右サイドで縦へドリブル勝負し、センタリングを狙った。2分後には右サイドから中央へ仕掛けたが、相手選手と交錯して逆にファウル。ロスタイムには相手をかわそうとした際にファウルを受け、右太ももを打撲した。プレー時間は38分で、ボールタッチ数は22回。これまではゲームから消えてしまう傾向があったが、この日は積極果敢なプレーが光った。

 中村

 自分としてはチーム内でのやり方がつかめてきた。今日は積極的に仕掛けることを心がけた。ミスもあったけど、それは積極的にやった結果だから。次につなげたい。

 チームは0-1と敗れて9位に後退した。それでも中村にとっては、今後につながる「一歩」だった。【山本孔一通信員】

 [2009年11月10日7時40分

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